2025年周産期医療機関看護管理者研修会のご報告
2025年11月9日(日)に開催しました「2025年周産期医療機関看護管理者研修会」についてご報告します。
国では、こども未来戦略の取り組みの次のステップとして、2026年度をめどに出産費用の保険適用の導入を含め、出産に関する支援のさらなる強化について検討が進められています。
このたびの周産期医療機関看護管理者研修会は、厚生労働省保険局保険課より講師をお招きし、標準的な出産費用の自己負担無償化に関する議論の現状についてご講演いただきました。
講演では、出産費用の保険適用導入に向けた議論の経緯を、データに基づき分かりやすくご説明いただきました。また、医療提供者や保険者のみならず、子育て世代の当事者の声を重視して議論が進められていること、妊産婦の経済的負担軽減と地域の周産期医療体制の維持を両立させるための配慮など、制度改正の根底にある理念についても触れられました。
参加者からは、議論の現状を理解できたことによる安心の声が寄せられる一方で、保険適用による収入減への危機感、助産師の業務負担増や人員削減への懸念など、分娩費用の無償化に対する賛否両論の意見も寄せられました。さらに、続編を希望する声も複数あり、改めて機会を設けたいと考えております。
本研修会にご参加くださった皆様、ご協力いただいた関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。
講演資料は下記よりダウンロード可能ですので、ぜひご参照ください。
2025年周産期医療機関看護管理者研修会
- 開催日時:2025年11月9日(日)13:00~14:30
- テーマ:標準的な出産費用の自己負担の無償化に関する議論の現状について
- プログラム:
講演:『標準的な出産費用の自己負担の無償化に関する議論の現状について』
講師:柴田 直慧氏(厚生労働省保険局保険課 課長補佐) - 参加者:372名


