Vol.17
2025.07.15
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臨床から生まれる研究の力:日本助産学会の会員になる意義
臨床の場は、研究の宝庫です。アドバンス助産師をはじめ臨床家が日々の実践で持つ疑問や気づきは、重要な研究の出発点となります。

一般社団法人 日本助産学会 理事長
片岡 弥恵子
臨床の場は、研究の宝庫です。アドバンス助産師をはじめ臨床家が日々の実践で持つ疑問や気づきは、重要な研究の出発点となります。さらに、これらの疑問や気づきは、エビデンスに基づく医療実現の鍵となります。アドバンス助産師の研究的な活躍は、助産学の発展には必須であり、日本助産学会ではその推進を中心的な活動に位置づけております。
日本助産学会では、年に1回、学術集会を全国さまざま場所で実施しております。2025年度は千葉、2026年度は京都で開催します。プログラムは2日間で、実践的な内容も多く、知識や情報をアップデートすることができます。また、演題発表には、研究と実践報告があります。実践での取組みを発表することで、同じような問題意識を持つ仲間と出会うことができ、ネットワーク作りにも役立ちます。
さらに、日本助産学会は、2024年度から新たに「助産実践研究」への助成を始めました。これは、実践の助産師が代表となり行う研究が対象となります。アドバンス助産師に最適な研究助成であると思います。毎年10月頃に応募があります。
また日本助産学会では、ガイドラインや用語集の発刊を行っております。助産ケアのエビデンスと推奨を示した“助産ガイドライン2024”は発刊されたばかりです。女性のための妊娠・出産ガイドライン(一般の方へ)も作成しましたので、妊産婦への教育・相談にご活用ください。2025年度からは、助産用語集の改訂を予定しておりますし、ICMやWHOの文書などの翻訳を随時進めております。WHOの提言書の翻訳(2024年度は「Transitioning to Midwifery Model of Care(助産ケアモデルへの移行)」)も行っており、いつでも活用できるようHP(国際情報・国際活動)にて公開しております。
日本助産学会では、実践家、教育者、教育者が交流し、産み育てる人々への支援、リプロダクティブヘルスケアの質を高めるための活動をしております。アドバンス助産師の皆様も、共に仲間として活動してくださること、大変心強く思っております。









