アドバンス助産師Vol.18

2026.02.20

  • 【アドバンス助産師ご当地情報】
    アドバンス助産師による看護職員の健康サポートについて

    近年、ライフステージに応じた心身の不調を抱えながら働く女性が増えています。看護職員が健やかに働き続けられるよう、助産師の専門性を生かして取り組んでいる健康支援活動についてご紹介します。

香川大学医学部附属病院 MFICU/周産期科女性診療科病棟 看護師長

槇野 久美子

 香川大学医学部附属病院は、病床数613床の特定機能病院です。平成17年に総合周産期母子医療センターが開設され、香川県の周産期医療の中核を担っています。私は現在、MFICUを有する周産期科女性診療科の病棟師長として勤務しています。

 

 近年、ライフステージに応じた心身の不調を抱える女性が増えています。当院には約750名の看護職員が所属しており、そのうち女性看護職員は91%を占めています。令和6年に女性看護職員を対象にした女性特有の心身不調の実態調査を行いましたが、月経痛や月経前症候群(PMS)、更年期症状などに悩みながらも、多忙な業務や夜勤の中で我慢して働いている現状が明らかになりました。この現状に対して、看護職員への健康支援の必要性を強く感じ、令和7年4月よりアドバンス助産師の立場から院内での活動をスタートしました。

 

 まず、新人看護職員を対象にPMSへの理解を深める動画を作成し、オンデマンド配信により自由にアクセスできるリソースとして提供しました。PMS症状、セルフケア方法、勤務中の過ごし方などを分かりやすく解説し、「気持ちが楽になった」、「セルフケア・セルフモニタリングの重要性を学べた」などの声が多く寄せられています。

 

 更に、更年期世代の看護職員に向けて、季刊誌『めぐりサポート』を発行しています。誌面では、医師、助産師、管理栄養士、理学療法士などの多職種が協働し、「食事」「運動」「漢方」などをテーマに、日常生活に取り入れやすい健康情報を届けています。

 

 助産師の専門性を活かした健康支援は、センシティブな内容でも相談しやすくなり、心理的安全性が確保された包括的な支援に繋がると思います。看護職員が心身ともに健康であることは、患者へのより良いケアにも繋がり、職場全体の健康意識を向上させる効果が期待できます。これからも、アドバンス助産師として仲間がいきいきと働き続けられる環境づくりを進め、からだとこころの両面から支えることのできる存在でありたいと考えています。

 

新人看護師のセルフケアを支えるオウンメンタルヘルスケア研修

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更年期世代の看護職員に向けた季刊誌『めぐりサポート』

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