アドバンス助産師Vol.14

2024.02.15

  • 安心・安全な産婦人科医療体制の構築に向けて〜医師とアドバンス助産師の協働〜

    CLoCMiPレベルⅢを認証されたアドバンス助産師の存在が益々求められる時代となっています。
    今後とも女性の健康を守るため、産婦人科医師との協働をよろしくお願いいたします。

公益社団法人 日本産科婦人科学会 理事長

加藤 聖子

 日本産科婦人科学会は「産科学及び婦人科学の進歩・発展を図りもって人類・社会の福祉に貢献すること」を目的に掲げる公益社団法人です。令和5年9月30日の時点で17,726人の会員が所属しています。

 

 さて、産婦人科をめぐる医療現場は医師の地域偏在や産休後の女性医師の復帰支援、学術的には分子生物学的手法の進歩により、分子標的薬やゲノムの網羅的検索が臨床応用され、個人情報・遺伝子情報への倫理的対応が急務になっています。社会的には無侵襲的出生前遺伝学的検査(NIPT)・着床前遺伝学的検査(PGT-A/SR,PGT-M)をめぐる問題、中絶、避妊、性暴力、性教育などのセクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)をめぐる動き、晩婚化・晩産化・少子化への対応など課題が山積しております。特に、災害や感染症などの状況にも対応できる安心・安全な産婦人科医療体制の構築が重要であり、日本産婦人科医会・日本小児科学会など関係団体と連携しながら活動しています。また、会員や国民への啓発や国民の声を反映できる医療制度・体制づくりを進める必要があります。

 

 これまでも産婦人科医療、特に周産期医療は助産師との連携・協働で行われてきましたが、令和6年4月から始まる働き方改革への対応では、専門的知識・技術を持った助産師へのタスク・シフト/シェアの動きが一層活発になると思います。

 

 妊娠期、産褥期だけだはなく、妊娠前からのプレコンセプションケア、あるいは産後ケア、メンタルヘルスケアの重要性が認識されるようになり、「患者だけではなくその家族の意向を尊重しながら医療を提供する」ことを掲げる院内助産・助産師外来の需要が増えてくると思います。CLoCMiPレベルⅢを認証されたアドバンス助産師の存在が益々求められる時代となっています。今後とも女性の健康を守るため、産婦人科医師との協働をよろしくお願いいたします。

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