アドバンス助産師Vol.12

2023.03.30

  • 産科医療の質の向上や安全の確保に向けて~アドバンス助産師への期待

    脳性麻痺発症の原因分析・再発防止には、アドバンス助産師の理解と協力が不可欠です。

公益財団法人 日本医療機能評価機構 理事長

河北 博文

 公益財団法人日本医療機能評価機構は、中立的・科学的な立場で医療の質・安全の向上と信頼できる医療の確保に関する事業を行い、国民の健康と福祉の向上に寄与することを理念としております。

 

 本機構が取り組んでいる産科医療補償制度は、産科医不足の改善や産科医療提供体制の確保を背景として、分娩に関連して発症した重度脳性麻痺児とその家族の経済的負担をすみやかに補償するとともに、脳性麻痺発症の原因分析を行い、同じような事例の再発防止に資する情報を提供することなどにより、紛争の防止・早期解決および産科医療の質の向上をはかることを目的として、2009年1月から運営を開始し、14年目を迎えました。

 

 本制度はみなさまのご理解とご協力により順調に運営され、わが国の産科医療の質の向上に寄与していると感じております。関係学会・団体の講演会やシンポジウムにおいて本制度が取り上げられ、また、診療ガイドライン産科編、医学誌、論文等で数多く紹介されています。

 

 貴機構が運営されている「助産実践能力習熟度段階(クリニカルラダー)レベルⅢ認証制度」(以下「CLoCMiPレベルⅢ認証制度」)の更新に必要な研修において、「産科医療の質の向上に向けて」の「産科・小児科医療関係者に対する提言」を反映していただき、またCLoCMiPレベルⅢ認証制度の認証試験の出題範囲に「産科医療補償制度 再発防止に関する報告書」が位置付けられています。これらは、産科医療関係者の皆様に本制度の原因分析・再発防止の取組みをご理解いただいているからと考えております。

 

 産科医療の質の向上を目的に全国統一された基準で認証されたアドバンス助産師の皆様とともに、産科医療の質の向上や安全の確保に向けて一層努力を重ねてまいります。ご理解、ご支援をよろしくお願いいたします。

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